岩手医科大学歯学部 口腔保健育成学講座 歯科矯正学分野の公式WEBサイトです。(旧名称:歯科矯正学講座)

診療について

矯正治療を希望される方へ

矯正治療の期間
むし歯の治療と違い、長期間を必要とします。成長期のお子様では、永久歯への生え代わりやあごの骨の発育が不正咬合を悪化させることもあるからです。ですから治療期間は短くてすむ場合でも3〜4年かかり、10年以上の長期にわたる場合もあります。
治療開始の時期
不正交合のなかには、なるべく幼い頃から治療を開始するのが望ましいとされているものがあります。体の成長とともに症状が悪化する場合があるからです。いつから治療を始めるかは専門医の判断が必要です。
治療費用
通常の矯正治療は保険が適用できません。しかし、唇顎口蓋裂しんがくこうがいれつなどの厚生労働大臣が定める疾患(下記参照)顎変形症がくへんけいしょうなどの特別な場合に限り保険適用も可能ですので担当医に説明を受けてください。
治療に必要な検査
矯正治療を希望される場合、または今の状態の診査を希望される場合、歯、あご、頭全体のレントゲン写真、口や顔の写真、歯の型などをとらせていただきます。これらは有料ですので担当医が事前にご説明いたします。また、ご家族の方々の歯並び、噛み合わせについても色々とお尋ねすることがあります。
矯正治療に入る準備
当科では、お口の中の健康状態を保つため、歯磨き指導を行っています。矯正治療中に、むし歯や歯ぐきの病気にかかると治療を続けることができなくなります。また食生活(食べ物の種類、食べ方など)についても、担当医に指導をうけることをおすすめします。成人の場合、飲酒や喫煙も歯周病に影響することがあります。矯正治療中は毎回歯ブラシをご持参ください。お忘れの場合は新しい歯ブラシをご購入いただくことになります。
治療日の決め方
通院は、およそ2〜4週間に1回程度となります。次の来院日については、お帰りの際に当科受付で担当医とご相談ください。
治療途中で転居される場合
治療期間中に転居される可能性がある場合、事前にご相談ください。当科では治療費については別に説明させていただきます。転居先での矯正歯科医への紹介も致します。
大学病院としての治療
当科は大学の附属病院です。医療施設かつ教育機関であるため、院内実習生が見学したり、治療や検査の内容が医学教育や研究に役立てられることがあります。この点をご理解の上、ご協力ください。

厚生労働大臣が定める疾患とは<保険適用疾患>

<保険適用疾患> 平成28年4月1日現在
1.唇顎口蓋裂(軟組織に限局した唇裂、軟口蓋裂、口蓋垂裂を含む)
2.ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)
3.鎖骨・頭蓋異形成症
4.トリーチャーコリンズ症候群
5.ピエールロバン症候群
6.ダウン症候群
7.ラッセルシルバー症候群
8.ターナー症候群
9.ベックウィズ・ウィードマン症候群
10.ロンベルグ症候群
11.先天性ミオパチー(先天性筋ジストロフィーを含む)
12.顔面半側肥大症
13.エリス・ヴァン・クレベルド症候群
14.軟骨形成不全症
15.外胚葉異形成症
16.神経線維腫症
17.基底細胞母斑症候群
18.ヌーナン症候群
19.マルファン症候群
20.プラダーウィリー症候群
21.顔面裂
22.大理石骨病
23.色素失調症
24.口-顔-指症候群
25.メービウス症候群
26.カブキ症候群
27.クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群
28.ウィリアムズ症候群
29.ビンダー症候群
30.スティックラー症候群
31.小舌症
32.頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む)
33.骨形成不全症
34.口笛顔貌症候群
35.ルビンスタイン-ティビ症候群
36.常染色体欠失症候群
37.ラーセン症候群
38.濃化異骨症
39.6歯以上の先天性部分(性)無歯症
40.チャージ症候群
41.マーシャル症候群
42.成長ホルモン分泌不全性低身長症
43.リング18症候群

↑ PAGE TOP